G13みたいな左手用デバイスの話題で
「Azeron」というのを耳にしたので調べてみたのだけど、
なかなかすごいらしい。
Azeron
https://www.azeron.eu
形状がかなりキワモノというか、
キーボードとは思えない形をしているのだけど、
人間の手の形に合わせてボタンを配置してるらしい。
で、こればぜひ手に入れてみなければと思ったのだけれど、
webサイトを見に行ったのが7月中旬頃で、
ちょうど新型の「Cyborg」というタイプの予約が始まっていたので、
さっそくそれを注文。
それがついに先日届いたので、
いろいろいじってみた感想などを。
パッケージ
まずはパッケージ。
![パッケージの外箱 パッケージの外箱](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiCEsvUdNxWB6sG8eLemtRndkprODGTaX95x29r6NzRSKfzjCIEuCJBltFi23rvatL4R5fFNq7PEwmZvYp06y-9Zkrar41WWiPQryKwd2LQD-jIncjny11DhaxxAYRGBckN-9lCoxWbfw4H/w400-h300/IMG_1772.JPG) |
パッケージの外箱 |
パッケージと一緒に
Quick Guideの紙が一枚同梱されていた。
マニュアル的なのはwebサイトに置いてある。
(Quick Guideの右上のQRコードが読み込めなかった・・・)![パッケージの中身 パッケージの中身](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhjdw_l6sRmf5otpCdu-aT7Ab7aJWZ2Um2p9AS36DZDftAdCEuMgQuFiCdTDhColu5RuwYcRtqdVPbbolr6ApBWNSv-W4w-pnGnIgZjWQQrCuF8RTqfQyV8S25CM-WPwKo87DVkajrMJ90e/w300-h400/IMG_1775.JPG) |
パッケージの中身 |
中には、デバイスがシンプルな包装で収まっていた。
付属品は
USBケーブル、
ドライバー、
アナログスティックの交換用キャップ、
予備のネジ。
![デバイスの外観 デバイスの外観](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgZTgtvZKVqhyphenhyphenD8YxuBOiHN7IqqrBxbJQmBUt9WFv6YZsuIbOs9pMFp-9ocq-ACf0Z4izdZkFbl-APEcLjHR31SO9IcQtiDj98ffjalC_0oNSaTw-xg231gLjertD8uWa1kVqqZ7nxOWyRm/w400-h300/IMG_1778.JPG) |
デバイスの外観 |
私のデバイスのカラーはこんな感じ。
カラーは、追加料金無しでもある程度好きにカスタマイズできて、
有料オプションで細かく指定することもできる。
たしか1カ所だけ色指定を追加したはず。
![細部その1、アナログスティック周辺 細部その1、アナログスティック周辺](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh_eV33uJL04FC6vI84Z4ePswxNia6vCrKPi6EOjHWGHK3b4pIal2ez2IXM9Vf1ArvHMoCC4geRxI0qmygUlUECwPLustssoWiCPU_WQ-mT-iL8bLnbu1e10hpyrWS1DAd8s7ACXee8u2F7/w400-h300/IMG_1779.JPG) |
アナログスティックの周辺 |
![3Dプリンターの積層模様 3Dプリンターの積層模様](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgeCTsEEDm0w2lp8pVBKvN_r16he3wsAXvDAiV1qRM6Ik7QzuOedjtxRhyphenhyphenEJ559BJysy_uM4w2EChCRwujD-pyIuOvC3-pBQWGohFyEndyNGj3dFKWf8K3B0VeG1i4XtqxPSpz5Gr4LhBXc/w400-h300/IMG_1782.JPG) |
3Dプリンターの積層模様 |
![ロゴ部分 ロゴ部分](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhO94M29Z6aofBJTubvW1XHFLZGfSFC8B6i-OpfdNAQ-VNDGtE8rSO8TTyLQVXyvt41zs-Qw1egmQe4uC9w9H2hxOSFTN9dcFvHPpIIgMUwmmVIEmZrfVF-yHUd7GUOidctTHXGzxtsBEQ0/w400-h300/IMG_1787.JPG) |
ロゴ部分 |
3Dプリンターで製造しているらしいのだけど、
積層模様がそのままになっている。
何というか、打ちっぱなしのコンクリートの壁的な感じ?
独特な模様はこれはこれで有りなんじゃ無いかと。
![付属品のドライバー 付属品のドライバー](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiOf6HigegwhnCCCCcFtpatcEsivnKdYOtxO47oDvqUu6yDSz5cRaeXurlLuPv02hgoa_gnBgbEce5o2wUZ8LrNb8RpqStJxZpjyOBRi2hYHQgWRYp0feMr5vBLlITu2_oP86wyF_lhFjKC/w400-h300/IMG_1789.JPG) |
付属品のドライバー |
けっこうしっかりした造りのドライバーが付属している。
こいつでゴリゴリとデバイスの調整をしていくことになる。
セットアップ(物理)
セットアップ、まずは物理での調整。
ここがこのデバイスが他と大きく違うところ。
各部の位置や角度を自分の手に合わせていく。
調整箇所が多すぎてどっから手を付けていいのか迷うのだけど、
まずは親指から順に位置を調整、
それからチルトを調整、
という順序が無難かと。
まぁ、一度でピタッとは調整しきれないので、
あとから何度も調整を繰り返すことになるけど。
自分の場合、あれこれいじっていたら、
気がついたら1時間以上過ぎてた・・・いやホントに。
一点だけ注意。
USBのコネクタはしっかり奥まで差し込むこと。
構造的に、コネクタ部分が内側に埋まっていて
きちんと刺さっているのか確認しにくいのだけど、
端子の持ち手部分の7割ぐらいが埋まるぐらいまで差し込まないと
ちゃんと接続されない。
![USBケーブル接続部分 USBケーブル接続部分](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhI32oe-8y6kI4ZW7gyYeROCfJRh77pu1Wp5Iw8RgHm1BadD8f-DJZoJ2-wnw3Zl_IuuxrdQTGkzEnTIUNGyldHx5dKr9jZOte06NXZItsu1XOChOH-sUScmejMRuqSc04ZTuefEWEYoxod/w400-h300/IMG_1792.JPG) |
USBケーブル接続部分 |
自分も最初はこれで引っかかって、
なぜPCで認識されないんだと結構焦った・・・。
ちなみにマニュアルにも同じ事が書いてある。
後から気づいたけど。
セットアップ(ソフトウェア)
物理での調整が一段落したら、
次はソフトウェアのほうのセットアップ。
ドライバソフトは、Azeronのサイトからダウンロードできる。
https://www.azeron.eu/downloads/
ここの「Azeron Software」というやつ。
バージョンにBETAと書いてあるのが少々気になるけど・・・。
インストールしたら、
まずはめっちゃ明るく光っているLEDの輝度を変えるのがおすすめ。
画面左の「Settings」を選択して「LEDs」の項目で変更できる。
デフォルトだと輝度maxで超まぶしい。
アナログスティックの調整
次はアナログスティックの調整。
同じく「Settings」内のたぶん一番下の
「Analog Joystick Hardware Calibration」から。
最初にスティックを触らない状態で数秒置いて、
そのあと円を描くようにゆっくり動かせと言われるので
それに従って動かすだけ。
![アナログスティックのキャリブレーション アナログスティックのキャリブレーション](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEityKxV6AJMCQduVbF5t-O_ZHQj8YEVwte_JKMBdf_HP343vw7ShFigOEGNs399tQ0kRVukQNuFT1TOp-LRg1Hn_6mm41isXPM_ebOcQ0kA1N8ATI92dCBsrCSzQGspyyNYvpzIwe80f3T6/w400-h216/screenshot.1632322740.png) |
アナログスティックのキャリブレーション |
ただし、ここでのキャリブレーションは、
スティックの初期位置と可動範囲のキャリブレーションのみ。
スティックの物理的な位置によって、
どっちが上なのかの向きを調整する必要があるのだけど、
それは各プロファイルのほうで設定する。
![アナログスティックの設定 アナログスティックの設定](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj5D2ao19Dw_ZXXVDUuRomrHqhbQStIzoZjxQ-SYefsTINgyBIE2C_IJHpH_4fUwHEZw2B0hZQQ642wJfwbUaIoUZNX1Gqp6NOWniBCWkl253YLIrbJve1KMVdl2t0Sl8rPo-yIcxmjvhrC/w400-h201/screenshot.1632324161.png) |
アナログスティックの設定 |
プロファイルのほうは、
箱コン、一般的なジョイスティック、
キーボード(WASDとか方向キーにバインドできる)
とかいろいろモードを割り当てられるのだけど、
その下の「Angle」が重要。
この「Angle」でスティックの向きを合わせる。
これをちゃんとやらないと、
ゲームでキャラがヘンな方向に走ってしまう。
「Lower & Upper Deadzone」は、
スティックの遊びと、最大値になる傾きの位置を設定する。
遊びのほうはキャリブレーションでも設定されているので、
左側のスライダー右に動かすと、
さらに追加で遊びの範囲が設定される。
右側のスライダーを左に動かすと、
スティックをめいいっぱい倒さなくてもその位置で最大値になる。
そのほかのキーバインドは、
特に難しい部分はないかと。
ただ、個人的には、
なぜか PRTSC(プリントスクリーンキー)が割り当てられないのが
不満な部分。
reWASD
いろんなデバイスのキーバインドを変更できる
「reWASD」というソフトウェアがあるのだけど、
これがAzeron Cyborgに正式に対応している。
これを使うと、さらに複雑なキーバインドを設定できる。
reWASD
https://www.rewasd.com
reWASDの詳しい使い方は他に譲るとして、
reWASDでAzeronのキーバインドをするに当たっての注意点。
reWASDはAzeron Cyborgを排他的に制御するので、
Azeron Softwareでのキーバインドは無効になる。
ただし、Azeron Software側で幾つか設定しておく必要がある。
1. Settingsの「reWASD support」オプションをONにしておく。
![Azeron Softwareの設定 Azeron Softwareの設定](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiDIQbPY9LZ_xIxIwW2IyVYRbNSApsIyVoPl5swB68X893UFfU2uQ9bLulNUSXnpxE3qIhjg2vwgmqFGOIR8lQqs9mZdWLHibQpBukFf-BN3L1wuCNA-ZyoVFj1DBPa2uerMwmohpuuHTsP/w320-h308/screenshot.1632327246.png) |
Azeron Software - Settings |
2. On-Board Memoryの2つのプロファイルについて、
慣れるまで頑張る
キーバインドなど一通り設定が終われば
いよいよ実戦投入・・・なのだけど、
だいぶ形状が独特なので、
使い込んで手を慣らす必要がある。
確かに特殊な配置のおかげでボタンは押しやすいのだけど、
それと実際に使いこなせるかどうかは別物。
少なくとも使い始めて2日目のAzeron初心者の自分は
まだまだ思ったように指が動かない・・・。
でも使いこなせれば
かなりいいデバイスになるはずという手応えは感じる。