最近エレコムからベアリングでボールを支持するトラックボールが発売されるらしい、
とかいう記事を見かけたのだが、
発売日を過ぎても店頭でも見かけないし
Amazonも品切れでレビューの一件もないしでなんかヘンだなと思っていたら
どうやら発売延期になっているらしい。
で、そんなことをぐぐったりしながら調べていたら、
LogicoolのM570をベアリング支持に改造したとかいう記事を発見。
で。
自分もやってみたという話。
今回改造したのは、
だいぶ年期が入ってきてボールの回転が渋めになってきて気になっていた
Logicool MX ERGO。
ちょうど2年ぐらい前の記事で表面のゴムを張り替えたやつ。
(まだそのときの滑り止めシートが貼ってあるけど、
だいぶ劣化してきたのでそろそろ張り替えどきかな・・・)
先人の記事を参考に、
Amazonとかで材料を調達。
肝心なのはこの2つ。
- ベアリング : 外径4mm、内径1.5mm、幅2mm
- ベアリングの軸 : 太さ1.5mmの真鍮線
その他、
・補強用のエポキシパテ(タミヤの板ガムみたいなのをコネて使うアレ)
・瞬間接着剤と先細ノズル
・瞬間接着剤の硬化スプレー
・穴開け用の1mm、3mm、5mmのドリル歯
・#400ぐらいの紙ヤスリ
・潤滑油スプレー(KURE 5-56)
... etc.
今回使用した道具類(の一部) |
GodHandのスピンブレードは、結構よく切れるので
小型の彫刻刀みたいな使い方で削ったり掘ったり便利なので
何かとよく使う。
今回は軸の1.5mmと同じ幅のブレードがあるのでそれを使う。
この硬化スプレーは比較的匂いがマシ。(とはいえ換気には気を付けること)
これがあると瞬間接着剤を盛ってしっかり固めるという使い方が出来るようになる。
まずは分解してボールを納める部分を取り出し、
センサーも外してから、
支持球を削り取り、ベアリングを納める穴と軸を固定する溝を掘る。
穴開け加工中の様子 |
削る作業には、前述のスピンブレードでゴリゴリ削った。
で、支持球があった部分に1mmぐらいの穴を貫通させて、
3mm → 5mm と広げていく。
で、穴の両側にベアリングの軸を納める溝を掘る。
下側の支持球の裏側あたりにある突起は邪魔になるので切り取る。
本体側にも同位置に突起があるので切り取っておく必要がある。
プラスチックの厚みが1.5mm程度なので、
軸の溝を掘ると貫通するので裏にエポキシパテを盛って補強しておく。
パテを盛る前に軽くヤスリ掛けしておくと食いつきが良くなる。
パテは1~2mm程度の厚さにしておき、
本体に組み付けながら干渉しないように様子を見ながら盛っていく。
前方側のあたり、ちょうど「戻る」ボタンのあたりはスキマが少なく
あんまり盛れないので注意。
パテを盛ったら硬化のため1日待つ。
裏にパテを盛って補強。 |
ベアリングは、軸に真鍮線を通す。
ベアリングを納める穴の直径が5mmなので、軸の長さは9mm程度にしておく。
キツくてベアリングが通りにくい場合は真鍮線を軽くヤスリ掛けして調整。
ベアリングが軸上を動かないように瞬間接着剤をわずかに付けて固定。
硬化スプレーで固める。ベアリング内部に接着剤が入らないように注意すること。
軸を通したベアリングをいったん仮で組み付けてみて、
ボールを乗せてみたり本体に組み付けてみたりして様子を見ながら微調整。
大丈夫そうならベアリングの軸を瞬間接着剤と硬化スプレーで固定。
本体を組み立てる前に、
ベアリングに潤滑油(5-56とか)のを入れておくと回転が良くなる。
・・・
そんなこんなで出来上がったのが下の動画。
ボールを転がした様子を素のM575と比較してみた。
軽く転がしたときの様子が明らかに違う。
M575のほうはボールがすぐに止まるが、
今回改造したベアリング版のMX ERGOのほうが慣性でスルスルと回る。
感触としても、動き始めに全然抵抗がなくスルスルと回る。
あと音。
結構シャーシャーと音が鳴る。
ゆっくり動かしていればそれほどでもないけど、
勢いを付けると、それなりに大きい音が鳴る。
動画の音を聞いてみれば、M575の普通のトラックボールの音と比べても
明らかに大きい音が鳴っているのがわかる。
職場とかでシャーシャー鳴らしてたらうるせぇと言われるかも・・・。
今回はとりあえず年季の入ってきたMX ERGOのベアリング化改造が
上手くいったので満足。
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